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「ココロコネクト スペシャルイベント」イベントレポート


まだ残暑の残る、9月30日。
東京・九段下の科学技術館サイエンスホールにて『ココロコネクト スペシャルイベント』が開催された。
会場には事前応募に当選した約400人のファン達が集まり沸き立っていた。

イベントがスタートし、最初に登場したのは、司会進行役を務める八重樫太一役の水島大宙さんと太一の妹・八重樫莉奈役の大亀あすかさん。


八重樫兄妹のフリーダムな進行に招かれ、続いて青木義文役の寺島拓篤さん、桐山唯役の金元寿子さん、そして『ココロコネクト』宣伝部長であり新キャラクター・城山翔斗役の市来光弘さんが登場した。
宣伝キャラバン「トチランダム」のイベントで市来さんとほかの4人がそれぞれ一緒になったことはあるものの、この5人が揃ってのイベントは今回が初となり、「楽しみですね!」と自己紹介に花が咲いた。

最初のコーナーは「総括!ココロコネクト・トーク」。
放送が早いところでは前日夜に『ヒトランダム編』、『キズランダム編』、『カコランダム編』までの13話が放送されたアニメ『ココロコネクト』をエピソード別に振り返り、それぞれの感想を話そうというコーナー。
「ところでみんなはどのキャラが好きなの?」という水島さんからの質問に、すかさず市来さんが「稲葉!」と即答。
金元さんが「ごっさん(後藤龍善先生)とふうせんかずら」と答えて「それは藤原さんが好きなんじゃ・・・!?」と突っ込まれたり、水島さんが「青木はカッコイイ!!」と熱く語り寺島さんが青木のキャラ声で「ありがとう、大宙(だいちゅう)さーん!」と叫ぶなど、イベントは賑やかに進行していった。


コーナーが始まり、まずは『ヒトランダム編』の中から、それぞれ思い入れのあるシーン「マイベストヒトランダム」を選んでもらった。
大亀さんは「1話で初めて太一が伊織の体と入れ替わってしまったシーン」を挙げて、「男子の女子の体に対する興味が伝わってきていい!」と話すと、男性陣は「まあ、伊織はCカップですから・・・」「ここのシーンの男子と女子が逆だったらイヤだけど」「いやいや、まずそこに触るとは限らないし!」というコメントで盛り上がった。
寺島さんは「1話の冒頭で5人が登校し、足並みを揃えて校門をくぐるシーン」を、「すでに出来上がった文研部の絆と、これから彼らに起こる事件への序章を感じる」と、ベストシーンに挙げた。
市来さんは、「青木と太一が唯と稲葉の体に入れ替わって、お互いに理想の告白演技を撮影するシーンが、バカだな〜と思いつつも男子2人が可愛くて好きだった」と語ってくれた。


そして、水島さんと金元さんが選んだら偶然同じシーンだったという「3話の唯と太一が入れ替わり、男性恐怖症を克服するために金的を蹴られるシーン」を、会場の笑いを誘いながらも2人は真剣に説明してくれた。

寺島「あんなに思い切り蹴られたら、マジで死にますよ……」
水島「本来、お骨のない場所なのに、映像でバキバキポキャッって音がしてるし(笑)」
金元「ここだけじゃなく、『ヒトランダム編』では他のキャラクターが自分の大事なことを話すシーンを入れ替わりでやらせてもらえたっていうのが他になくて、すごく印象的でした」
水島「僕も、唯の本当の悩みっていうのを自分が演じるにあたって、ここを僕が失敗すると笑われかねない感じになってしまうので、最初に(本来の役で参考に)演じてもらった芝居をすごく参考にしながら演技しました。自分でいうのもなんですが、すごくいいシーンになったなと思います」
と、2人は『ヒトランダム編』でのアフレコに手応えを感じていた様子で語ってくれた。


続いては『キズランダム編』から印象に残るシーンを挙げてもらった。
「9話の青木が唯の部屋でひざまずいたシーンですね」と挙げた寺島さんに、「ああいうのが自然に出来る青木はやっぱりかっこいい!」という水島さん。
そんな水島さんは「同じく9話で喧嘩した後の太一と青木が河原で会話をするシーン」が個人的に大好きな場面だったと話し、金元さんは、唯一、欲望解放しているシーンを挙げて「部室で唯を含め4人がお菓子の奪い合いをしていたシーンがお気に入り」と話した。

水島「このシーンだけ絵もディフォルメっぽくなってて。欲望解放が起こった時に目がキュピーンって光るんだよね」
寺島「唯はお菓子を沢山買うことにもう欲望解放してるのに、また食欲で解放するっていうね(笑)」
金元「大変ですよね(笑)でも、ずっと唯が引きこもったりしてた『キズランダム編』の中で、ほのぼのとしてて楽しくて好きなシーンです」
寺島「久々に明るいシーンだったよね」
水島「なんで伊織は太一の食べかけにこだわったんだろね。『ふふっ』てなった」
一同「あぁ〜」
寺島「そういうことなのかな(笑)」
水島「そういうことなんじゃないの(笑)」

さらに、「私の抑えきれない欲望」と題し出演者陣の皆さんの事前アンケートも紹介された。
市来さんの欲望は「深夜のネット通販」で「実は昨晩も夜中にゲームを3本くらい衝動買いしてしまった」と話し、金元さんも「買い物」で、今はユ○クロの秋物のチェック柄が豊富で、似たような服を思わず買ってしまうという「チェック欲」がスゴいとのこと。
水島さんは「猫のおもちゃを買うのがやめられない」と答え、最新の猫のおもちゃを紹介してくれた。
寺島さんはついつい「この辺のヒゲ(ほっぺ辺り)」を抜きたくなるらしく、電車などで油断するとたまに抜いていると話すと、水島さん、市来さんは「あー、わかるわかる!」と頷き、そんな中、大亀さんは「大きな買い物」がしたいらしく、いつも自制心を抑えているんだとか……。

大亀「今、麻雀にハマってて、雀卓が欲しいんですよ」
寺島「それは自動の!?」
大亀「はい、○ルティマっていう……。うちに机がないので、机代わりに欲しいなって」
水島「机がないから雀卓が欲しいんだ(笑)」
大亀「はい、麻雀出来るしごはんも食べれるっていう」
寺島「でも、麻雀以外だと使い勝手悪いんじゃないの?」
大亀「ごはんしか食べるのにしか使わないので……」
寺島「麻雀かごはんなんだ(笑)」
水島「食べ終わった食器もガチャガチャって回収してくれたりね(笑)」


そしてトークは『カコランダム編』へ。
3話のみの放送だった『カコランダム編』だが、アフレコは赤ちゃんや幼児になるシーンも自分で演じるのは大変だったというキャストの皆さんは『ヒトランダム』、『キズランダム編』ともまた違った思い入れがあるようで、お気にいりのシーンでは金元さんは「13話の唯の空手のライバルだった三橋千夏と前向きな約束をして別れるシーン」を挙げて「最後にいい関係になれてよかった」と語ると、寺島さんは「11話の4歳児になった稲葉が『オレンジ』と答えるシーン」が稲葉姫子役の沢城みゆきさんの芝居と相まって可愛くてすごくよかった!」と話してみんなの共感をよんでいた。
さらに市来さんも「同じく11話の子供になっていた稲葉が大人に戻ったシーン」を挙げて、「『ココロコネクト』にしては珍しく肌の露出が多くてとてもよかったぁ」とひとり会場で欲望解放し、会場の笑いを誘ってくれた。
また、大亀さんは、「11話の莉奈が<二番目>に体を乗っ取られるシーン」を挙げて、「サンタコスで可愛かったけど<ふうせんかずら>とは違う存在が現われて、これからどうなるんだろうと思った」とコメント。
水島さんは「11話で時間退行した唯と伊織を連れて太一と稲葉が初詣に行くシーン」が好きだったと話すと「タコ焼き『あ〜ん』は反則ですよね!?」と市来さんが乗り出し、男性陣の会話はヒートアップ。
それぞれの「稲葉の好きなところ」を話す展開に!「みんな稲葉が好きだな〜」「沢城は今日はなんでいないんだ!?」「沢城さんがいたらこんな話できない!」など会話が止まらず、水島さんがブレーキをかけ、やっと次のお題へ。


時間退行というテーマにかけて、水島さんが「皆さんはどんな子供でしたか?」という質問。
ゲームマニアで有名な市来さんは「今と変わらないですね。ゲームばっかりやってました」と、らしい回答。
金元さんは、「子供の頃はボーイッシュで思春期がくるまでは男の子とばっかり一緒に遊んでました」と意外な一面を紹介。
水島さんは母親を「ママ」と呼んでいたのを高校生のときに変えようと焦りながらも結局変えられなかったというエピソードを話した後の皆の反応に、「・・・あれ、引いてる?(会場の男性客に)「ママって呼んでた人いないですか?」と急遽アンケート。いくつか挙手があり少し安心した様子に。
一方、大亀さんは「実は中二病だった」とカミングアウトし、その過去を笑いながら話してくれた。

水島「中二病だったのは実際に中学二年生の時?」
大亀「全体的に患ってましたね(笑)。今日みたいな台風がきそうな天気の日だと、雷が落ちると同時にサタンが降臨して来て、私と共に戦いに行く!みたいな」
寺島「サタンと共に!?」
大亀「そうそう」
水島「それはなかなかに患ってたかもねぇ(笑)」
大亀「授業中はそんなことばっかり妄想してました。残念系ですね」
寺島「いや、ある意味エリートだよ(笑)」
と、大亀さんの意外な過去に盛り上がった。

次に「過去の自分になんて言いたい?」という質問には、市来さんは「3ヶ月前の自分に『2万人達成するから安心しろよ!』」と宣伝部長としてツイッターのフォロワー数を2万人達成させるノルマがプレッシャーだったことを述べ、会場は拍手に包まれた。
大亀さんは「ちゃんと学校に行けよと言いたい」と、またまたカミングアウト。
金元さんは、『ココロコネクト』のアフレコが始まった頃の自分に、現場では台本に集中しすぎて固まっていて、他のキャストさんたちとなかなか会話ができなかったので「もっと積極的に周りと喋れって言いたいです」と話してくれた。
一方、水島さんは、クールを装っていた学生時代の自分に、本気で言いたいことがあると話してくれた。


水島「中学3年の自分に『共学を受験しろ!』って言いたい!」
会場「(笑い)」
水島「あと小学校の時に『女なんていらねーよ!』なんて言うなっ!!」
寺島「そんなに斜に構えるなと(笑)」
水島「小、中と斜に構え、高校が男子校でショックを受けたっていう残念な流れでしたね……。最初っから女の子が好きだって言えばいいじゃん!ってね」

そしてイベントも中盤に差し掛かり、制作が進行中の『ミチランダム編』へ。
これまで宣伝部長として活躍して来た市来さんが、新キャラ・城山翔斗として登場することがあらためて発表された。


また、このイベントに出演出来なかった永瀬伊織役の豊崎愛生さんと稲葉姫子役の沢城みゆきさんのビデオメッセージが10分以上の長尺で上映された。
2人はそれぞれ『ココロコネクト』への熱い思い入れや、これから始まるという『ミチランダム編』の収録に対する意欲を語った。
豊崎さんが自身が演じる永瀬伊織と同じ髪型にしていたり、沢城さんも文研部メンバーのキャスト陣の仲の良さが伺えるエピソードを語り、ビデオが終わると沢山の拍手が巻き起こっていた。


続いて、市来さんが宣伝部長を務めた、宣伝キャラバン「トチランダム」の結果報告が行なわれた。
北は北海道から南は九州まで、3ヶ月に渡り全国12ヶ所で行われた活動報告をスライドで振り返りつつ各地でのエピソードを交えながら紹介し、「応援してくれる人がいっぱい集まってくれ、どの店舗のスタッフの方々もあたたかく協力してくださった」と話した。宣伝活動の後には各地での名物料理を堪能していたこと明かし、北海道では寺島さんと2日間ずっと食い道楽で、と話すと他出演者陣からは「北海道行きたい!」「みんなで行きましょう!」の声が。


そして、ノルマだった「ツイッターのフォロワー数を2万人に」のミッション達成を記念して、市来さんにとびきりのプレゼントが登場した。
なんと、市来さん主催の「THE KING OF FIGHTERS XIII」の大会が開催されることが決定したのだ。
さらに、KOFでの市来さんの一番のお気に入りであるテリー・ボガードの公式イラストレーターによる描きおろしイラストも進呈されることになり、次々のサプライズに、市来さんのみならず、ほか出演者陣、会場中が歓声で沸いた。


終盤では、キャストのサイン入りアフレコ台本や、サイン入り原作小説など、ファンには嬉しいプレゼントの抽選会が行われ、この時点ですでに2時間を超え、スタッフから巻きの指示が入りながらも「まだまだやりたい!」という出演者陣とそれに頷く観客の中、名残惜しくもイベントはフィナーレを迎えた。
最後に出演者の皆さんがひとりずつ挨拶をすると、最後に水島さんが締めの言葉を述べた。

水島「こうやって、作品に携わり、応援して下さるファンの人達とふれあえる機会はとても貴重だなと感じております。原作もアニメもまだまだ続きますし、これからも皆様の応援を切に願いたいと思います。よろしくお願いします!」


締めは市来さんの指導で会場一丸となって『コネクトポーズ』を!
笑いの絶えない充実のイベントは終了となった。

© 庵田定夏/KADOKAWA エンターブレイン刊/私立山星高校文研部